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2008年12月17日

●プロデューサー制度

週刊朝日に、橋本忍さんというシナリオライターが「日本映画の衰退の原因は、テレビの普及というよりは、プロデューサー制度の導入にあった。」と書いておられました。1960年には10億人を超えた観客動員数が、70年代前半には2億人を割り、邦画の本数も半分になってしまったのは、一般には家にいて無料で見ることができるテレビが普及したからであると言われているが、そうではなく、プロデューサー制というアメリカ方式が原因であると。

全盛期は、監督以下スタッフが色々な企画やアイデアを考えたり、出し合って議論したりしていたが、プロデューサーという権力者が登場してからというもの、予算はもちろん企画には口出しできなくなり、皆が自分の持ち場だけしか考えなくなって、結果としてアイデアが枯渇して観客に見放された。映画産業の官僚化による、現場の思考停止が原因という話でした。

組織運営にも実に示唆に富んだ指摘で、リーダーは、行く先を示して指示・命令を的確に下さなければならない一方で、皆が全体に関心を持ち、活発に思考・発言できる環境づくりにも心を砕く必要があるということです。

ついでですが、今のテレビ局の惨状(今期キー局までが赤字で、斜陽傾向がハッキリし始めた)も原因は同じではないかと感じます。前職の広報時代に、取材に来るテレビマンのワンパターンと思考停止には何度も閉口しました(忙しくて時間不足なのでしょうか)ので、何とはなく実感もあります。テレビ業界は、最後の護送船団と言われ、もともとお国の顔色を見ながらの商売で、最近では「スポンサー降りてやろうか」と恫喝されても何も言い返せないという情けない業界になってしまっているので、その中でプロデューサーがそんなに権力があるのだとすると相当な内弁慶ですが。

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